電気代を安くしたいときは?電気料金を安くする節約方法や新電力会社について解説
燃料費が高騰するにつれて、電気代もますます値上がりしています。物価上昇に歯止めがかからない今、少しでも電気代を抑えたいというご家庭も多いのではないでしょうか。今回は、電気料金を安くする節約方法や電力会社を乗り換えるときの選び方のポイントについて解説します。新電力会社のメリット・デメリットやおすすめの料金プランもご紹介しますので、電気代を安くしたい方はぜひ最後までご覧ください。
電気代を安くする節約方法3選
電気代を節約する主な方法は、次の3つです。
● 生活習慣を見直す
● 家電製品を見直す
● 電力会社や料金プランを見直す
どのように見直せばいいのか、一つずつ詳しく解説します。
<生活習慣を見直す>
「電気代が高いな」と感じたら、まずは生活習慣を見直してみてください。電化製品の電力使用量をチェックできるシステムを設置しておくと便利です。電気を無駄遣いしていないか、電力使用量が増える時間帯はいつかといった状況を可視化して把握できますので、電気代の節約につながります。
契約中の料金プランによっては、電気代が割高になる時間帯もあるので、電気代が高い時間帯に外出の予定を入れるのもおすすめです。電気代が高くなる時間帯とライフスタイルをうまく調整することで、電気料金の節約につながります。
<家電製品を見直す>
電気代を節約するには、家電製品の見直しも重要です。電気使用量の多い家電製品を把握し、効率的な使用を心がけましょう。たとえば、IHクッキングヒーターは消費電力の目安が3,000Wと高く、調理時間が長引けば長引くほど電気代が上がります。短時間で効率良く加熱するには、調理前に鍋底の水分をしっかりと拭き取ったり、無水鍋で調理したりするのがポイントです。電子レンジの場合も見てみましょう。電子レンジの電気代は、1回あたりの使用時間や使用頻度が大きく関わってきます。使用時間を短縮するには、食品をなるべく自然解凍したり、サイズの大きい食品であれば小分けにして温めたりするなどの工夫が大切です。
古い家電を省エネタイプに買い替えるのもいいでしょう。近年の電化製品は省エネ性能が向上しており、消費電力を抑えやすいのが特徴です。一時的に大きな出費にはなりますが、長い目で見れば、省エネタイプに買い替えたほうが節約につながります。
<電力会社や料金プランを見直す>
契約中の電力会社や料金プランも見直してみてください。2016年4月から電力の小売が全面自由化となり、さまざまな民間企業が電気小売事業に参入しています。新電力会社と呼ばれるこれらの企業の中には独自の料金プランやサービスを提供しているところも多く、消費者は自分のニーズや好みに合わせた電力会社を自由に選べるようになりました。
料金プランの見直しについては、たとえば契約アンペア数を下げるなどの方法が挙げられます。ただし、家庭内で一度に使用する電力量が契約アンペア数を上回ると、ブレーカーが落ちやすくなるといったリスクがあります。
電気代を抑えるには、ライフスタイルや家族構成、日頃の電気の使い方に合わせた料金プランを選択することが大切です。新電力会社も含めて、さまざまな料金プランを比較検討してみてください。
電気代はどこが安い?乗り換え先の電力会社を選ぶポイント
電力会社を乗り換えるなら、できるだけ安いところがいいと考える方も多いのではないでしょうか。ここでは、乗り換え先の電力会社を選ぶポイントを4つご紹介します。
● 料金シミュレーションを使って電気代を比較する
● 契約期間と解約条件を確認する
● 電力会社の信頼性を確認する
● 再生可能エネルギーの活用度を確認する
それぞれ詳しく解説します。
<料金シミュレーションを使って電気代を比較する>
電力会社の多くは公式ホームページ上に料金のシミュレーターを設置していますので、乗り換え先の電力会社を絞り込む際に活用しましょう。シミュレーターの使用方法は至ってシンプルで、現在契約中の電力会社の検針票などを手元に用意し、画面の指示に沿って必要事項を入力するだけです。
料金シミュレーターを使用すると、乗り換え先の電力会社での月間および年間のおおよその電気代がわかります。契約中の電力会社と乗り換えを検討している電力会社の料金プランを比較し、電気代がどのように変わるのか、ライフスタイルやニーズに合わせた料金プランがあるかなどを確認しましょう。
電力会社の中には、ガスやインターネット回線とのセット割やキャッシュバックキャンペーンを実施しているところもあります。「とにかく料金を下げたい」「お得に利用したい」という方は、こういった特典の内容もチェックしておきましょう。
<契約期間と解約条件を確認する>
電力会社を決めるときは、契約期間や解約条件を必ず事前に確認してください。よく調べないまま契約してしまうと、後からトラブルにつながる恐れがあるためです。契約期間の有無や解約条件は、電力会社や料金プランによって異なります。
入学や卒業、入社、結婚といったライフステージに応じた生活の変化は、誰にでも起こりうることです。生活が変われば電力使用量も当然変わりますので、契約期間に縛りがなく切り替えやすい電力会社を選びましょう。もし契約期間が定められている電力会社を選んでしまうと、切り替え時に違約金が発生するケースがあります。
また、解約時に解約手数料がかかるかどうかも確認が必要です。いざ電力会社を切り替えようとしたときに思わぬ出費を回避するためにも、解約手数料がない電力会社を選びましょう。
<電力会社の信頼性を確認する>
乗り換えを検討している電力会社が信頼できるかどうかも、大切なポイントです。会社の規模や営業年数などを公式ホームページで確認しておきましょう。利用者へのサポート体制が整っているかも、信頼につながる重要なチェック項目です。
努力を重ね堅実に運営している電力会社であれば、利用者へのサービスや供給も安定しています。こうした企業は社会的な信頼性も高く、契約時も安心できるでしょう。
電力の小売が全面自由化され、民間企業も電気小売事業に参入できるようになりましたが、その中には事業からの撤退や倒産を余儀なくされてしまったところも少なくありません。電気小売事業としての実績が少なく、電力を十分に確保できなかったことが理由として考えられます。乗り換え先の電力会社の経営状況も確認し、安定性・信頼性の高いところを選びましょう。
<再生可能エネルギーの活用度を確認する>
近年では、地球環境に配慮した再生可能エネルギーを活用した発電に注目が集まっています。再生可能エネルギーとは、太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなどで発電した電気の総称です。世界的に関心が高まっているSDGsの目標の中に再生可能エネルギーの割合を増やすことが含まれていますので、名称を知っているという方も多いでしょう。
再生可能エネルギーを普及させる目的で、再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)と呼ばれる費用が毎月の電気代から徴収されています。再エネ賦課金の金額は政府が決めており、電力会社を切り替えても減額はできません。しかし、再生可能エネルギーが今後拡大していけば将来的に電気料金の安定が見込め、恩恵を受けられます。
資源の乏しい日本で再生可能エネルギーを活用することは、国内のエネルギー自給率の改善につながります。地球環境への配慮だけではなく日本のエネルギー自給率にも貢献したい方は、再生可能エネルギーを活用した電気を取り入れている電力会社への切り替えを検討してみてください。
関連記事:電力会社は乗り換えたほうがお得?選び方と手続き方法について紹介
新電力会社に切り替えると電気代は安くなる?
新電力会社に切り替えると、電気代が安くなる可能性があります。その理由を説明する前に、新電力会社という言葉の意味をおさらいしておきましょう。
以前は、地域ごとに決まった電力会社(旧一般電気事業者)が電力供給を実施しており、料金も固定で決められていました。しかし、2016年4月の電力小売全面自由化により、電気小売事業に民間企業が参入できるようになりました。このような企業が、新電力会社と呼ばれます。料金設定やサービスに独自性を持たせているところも多く、一般家庭は好みやニーズに合わせて、自由に電力会社や料金プランを選択できるようになりました。
旧一般電気事業者には、発電所や送配電網の保有義務、最終保障義務が課せられていますが、新電力会社にはこれらの義務はありません。また、新電力会社は電力の供給エリアが限定されているところも多く、大規模な設備を必要としないのも特徴です。電力を供給するのに設備投資や人件費がかからないため、新電力会社に切り替えると電気代が安くなる可能性があるといえます。
<新電力会社のメリット>
新電力会社の主なメリットは、次の2つです。
● ライフスタイルに合わせた料金プランを選べる
● セット割などの独自のサービスや特典を受けられる
新電力会社は、差別化するためにさまざまな料金プランを提供しています。たとえば、電気をあまり使わない単身者や二人暮らし向けの料金プラン、夜間に電気を多く使用する方向けの料金プランなどが挙げられるでしょう。ライフスタイルや家族構成に合わせた料金プランを選ぶことで、毎月の電気代を抑えやすくなります。
また、セット割のような独自のサービスや特典が充実しているのも、新電力会社の特徴です。たとえば、電気と一緒にガスやインターネットを契約するとセット割が適用されたり、電気代に応じてポイントが付与されたりするといった特典があります。よりお得に利用するためにも、新電力会社独自の料金プランやサービス内容をチェックしてみてください。
<新電力会社のデメリット>
新電力会社の主なデメリットは、次の2つです。
● 電気代が必ずしも安くなるとは限らない
● 契約期間の縛りや解約金が発生する場合がある
新電力会社に切り替えたとしても、電気代が必ずしも安くなるとは限りません。選択した料金プランが自分に合っていないと、電気料金単価が上がって、結果的に無駄な出費となってしまいます。また、新電力会社の中には電気の調達や運用のノウハウを持たないところも多く、燃料調整費などの名目で毎月の電気料金に上乗せされるケースもあります。
また新電力会社や料金プランによっては、契約期間の縛りや解約金が発生するリスクが伴うことも知っておいてください。契約期間が決められていると、期間中にほかの電力会社に乗り換える際に違約金や手数料を請求される可能性があります。余計な出費を防ぐためにも、契約期間や解約金の発生有無は必ず事前に確認しておきましょう。
電気代を抑えたいときにおすすめの料金プラン例
電力自由化により、一般家庭で選べる料金プランの幅がグッと広がりました。電気代を抑えるのにおすすめの料金プランの例は、以下の4種類です。
● 従量電灯Bより安いプラン
● 時間帯別料金プラン
● 定額制プラン
● 再生可能エネルギー由来の電気プラン
どのようなプランなのか、詳しく解説します。
<従量電灯Bより安いプラン>
新電力会社の参入により、東京電力の従量電灯Bプランよりも安い料金プランが登場しています。従量電灯Bプランとは、毎月決められた額の基本料金に加えて、使用量に応じた電力量料金を支払うプランです。
新電力会社の多くは発電施設や送配電設備を保有・管理しておらず、インターネット上から手続きできるところがほとんどです。コストをかけない分、旧一般電気事業者が提供している従量電灯Bプランよりも割安で電力を提供できます。また、新電力会社はセット割やポイント付与など独自のサービスを提供してる場合も多いので、さらに電気代がお得になります。
<時間帯別料金プラン>
時間帯別料金プランは、朝・昼・夜のそれぞれの時間帯によって電気代単価が変動するプランのことです。たとえば、仕事などの関係で日中に家にいる時間が少ない方は、夜間に電気を多く使用するでしょう。そのような方には、夜間の電気代がお得になる料金プランがおすすめです。
在宅勤務がメインの方や子育て中などで家にいる時間が長い方は、昼間の電気代が割安になる料金プランを選ぶといいでしょう。ライフステージが変化すると在宅している時間帯も変わりますので、その都度料金プランを見直して、いちばんお得に利用できるプランを選びましょう。
<定額制プラン>
定額制プランは、一定の使用量までは電気代が定額で、超過分は追加で電気代がかかるというプランです。基本的に定額制プランは電気をたくさん使う方に適した料金プランで、3人以上の家族所帯に向いています。電気をあまり使わない単身者や二人暮らしで定額制プランにすると割高になってしまうケースがありますので、注意が必要です。
また、定額制プランと聞くと「使い放題である」とイメージされがちですが、先ほどもお伝えしたように、電気の場合は一定の使用量を超えると追加で電気代がかかります。インターネットやスマートフォンのように「定額制=使い放題」というわけではないことを覚えておきましょう。
<再生可能エネルギー由来の電気プラン>
エコ意識の高まりに伴い、再生可能エネルギー由来の電気プランを提供する電力会社も増えてきました。再生可能エネルギー由来のプランには「実質的に100%」という文言がよく使われていますが、これは発電された電気に再生可能エネルギー指定の非化石証書を付けて、実質的に再生可能エネルギー100%の電気としてみなすという意味です。
100%ではないにしても、再生可能エネルギーを含む料金プランも多数登場しています。また、追加料金を支払うことで、オプションとして再生可能エネルギーによる電気を利用できる仕組みを採用している電力会社もあるようです。
【大多喜ガス】電気料金を安くしたいならガス・電気のセット契約がおすすめ
現在、大多喜ガスで都市ガスを利用しているご家庭は、大多喜ガスの電気とセットで契約するのがおすすめです。
【二人暮らしの場合】
たとえば、共働きで電気を使う機会が少ない二人暮らしの場合、大多喜ガスの「ガス」と「電気」をセットで契約すると、電気代が年間で約2,400円お得になります。
【4人家族の場合】
小さな子どもが2人いて日中は在宅していることが多い4人家族の例では、大多喜ガスの電気をセットで契約すると年間の電気代が約10,000円お得になります。
大多喜ガスには契約期間の縛りがなく、契約を解除しても違約金や手数料は発生しません。1枚の検針票でガスと電気両方の使用量や料金を確認可能で、明細や支払いの管理を一本化できるのも大きなメリットです。
千葉県茂原市に本社を置く大多喜ガスは、90年以上にわたって地域に密着したサービスを提供してきました。電気の品質や信頼性は変わりませんので、乗り換え先としてぜひご検討ください。
まとめ
電気代を安くしたいときは、生活習慣や家電製品を見直してみましょう。また、電力会社や料金プランを変更するのも一手です。2016年4月の電力小売全面自由化に伴って民間企業も続々と電気小売事業に参入し、独自のサービスや特典を武器に電気料金プランを提供しています。電気代を少しでも節約したいなら、ライフスタイルや家族構成に合わせた料金プランを選びましょう。
大多喜ガスで都市ガスを利用中のご家庭については、電気とセットで契約することで電気代の割引サービスを受けられます。電気の品質や信頼性は変わりませんし、契約期間の縛りや解約金なども発生しませんので、乗り換え先として検討してみてください。