電気料金の計算方法|家電の消費電力から電気代を算出し賢く節約
物価が上がり続ける昨今、電気料金が家計を圧迫しているという家庭も多いのではないでしょうか。電気料金の決まり方にはルールがあり、仕組みを知っておくと、ある程度自分で計算することが可能です。
この記事では、電気料金の計算方法や家電ごとの電気代を算出する方法について解説します。賢い節約術についても紹介しますので、少しでも電気代を安くしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
電気料金はどのように決まる?基本的な計算構造
電気料金は、どのように決まるのかご存知でしょうか。ここでは、以下の2点について解説します。
●毎月の電気料金を構成する4つの要素
●電気料金プランで異なる「基本料金」と「最低料金」の仕組み
電気料金の基本的な計算構造と仕組みについて詳しく解説しますので、しっかりと押さえておきましょう。
<毎月の電気料金を構成する4つの要素>
毎月の電気代は、以下の表に掲げる4つの要素から構成されています。
このように、電気料金は毎月固定で発生する料金と、電気の使用量に応じて変動する料金とで成り立っています。1ヵ月の電気料金は、「基本料金(または最低料金)」+「電力量料金」+「燃料費調整額」+「再生可能エネルギー発電促進賦課金」で計算可能です。
基本料金または最低料金についてはこの後で掘り下げて解説しますので、ここではそれ以外の3つの要素について見ていきましょう。まず、電力量料金とは、電気の使用量に応じてかかる料金のことです。1kWhあたりの電力量単価の目安は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会によって公表されています。それによると、2025年8月時点での目安単価は、31円/kWh(税込)です。
燃料費調整額は、燃料価格が変動した際に電力を安定的に供給するために設けられています。燃料価格が上がると燃料費調整額もプラスに動き、逆に燃料価格が下がると燃料費調整額もマイナスに動くという仕組みです。
再生可能エネルギー発電促進賦課金は、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」に基づいて課せられる料金のことで、電気を使用するすべての人が負担することになっています。たとえば、太陽光パネルによる自家発電が注目されていますが、太陽光発電で発電した電気は電力会社に買取してもらえます。その際の電力会社の費用負担を賄う目的で、再生可能エネルギー発電促進賦課金が創設されました。
<電気料金プランで異なる「基本料金」と「最低料金」の仕組み>
電気料金を構成する要素のうち、「基本料金」と「最低料金」の仕組みについても押さえておきましょう。基本料金・最低料金は電気の使用量にかかわらず毎月固定で発生する料金で、電気をまったく使用しない月があっても支払わないといけません。
電力会社が提供する電気料金プランには、「基本料金制」か「最低料金制」のいずれかが採用されています。基本料金制は、契約アンペア数に応じて料金が決まる仕組みです。契約アンペア数が高いほど基本料金も高くなりますので、ライフスタイルに合わせて契約するプランを検討しましょう。
その一方で、最低料金制では契約アンペア数に関わらず最低料金が固定されており、最低料金の中に一定の電気使用量が含まれています。その枠を超えて電気を使用した場合、その分の電気料金が上乗せされるという仕組みです。
家電ごとの電気代を自分で算出する具体的な手順
次に、家電の電気代を自分で算出する具体的な手順について解説します。家電の電気代は、「消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価(円/kWh)」で計算可能です。消費電力の単位が「W(ワット)」で表示されているときは、1,000で割って「kW(キロワット)」に変換しましょう。料金単価については、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している31円/kWhを使用します。
これをもとに、消費電力700Wの家電を8時間使用した場合の電気料金を計算すると、「700W÷1,000×8h×31円/kWh=173.6円」となります。仮にこの家電を1ヵ月間(約30日間)使用する場合の電気料金は、173.6円×30日=5,208円と計算可能です。
なお、電化製品の消費電力を確認するには、以下の3通りの方法があります。
●電化製品本体に貼られたステッカー
●取扱説明書やカタログの仕様一覧
●メーカーのWebサイトの製品情報
ただし、家電によって記載方法が異なり、「定格消費電力」や「年間消費電力」などの表記が見られます。定格消費電力はその電化製品の全機能をフル活用した場合の最大値、年間消費電力は1年間で使用することで消費する電力量です。
電気料金を節約するための2つのアプローチ
次に、電気料金を節約するための2つのアプローチについて紹介します。
●日々の使い方を見直して消費電力を抑える
●電気の契約先を見直して根本的に節約する
すぐに実践できる方法も紹介しますので、ぜひ今日から取り組んでみてください。
<日々の使い方を見直して消費電力を抑える>
資源エネルギー庁によると、家庭のエネルギー消費の内訳は、以下の通りです。
●冷房:4.2%
●暖房:24.2%
●給湯:27.7%
●厨房:9.7%
●動力・照明ほか:34.2%
このように、エアコンや給湯器といった暖房・給湯に関わる家電だけでも全体の半数を占めていることがわかります。これらの電化製品の日々の使い方を見直し、消費電力を抑えるよう意識しましょう。すぐに実践できる具体的な節電行動としては、以下が挙げられます。
●エアコン:フィルターをこまめに掃除する。室温を適温に保つ。
●冷蔵庫:食材を詰め込みすぎない。ドアの開閉頻度を減らす。
●照明器具:こまめに消す。LEDランプに取り替える。
●テレビ:こまめに消す。画面の輝度を少し落とす。
●給湯器:お湯を出しっぱなしにしない。
古い家電を使用している場合は、新しく買い替えるのもいいでしょう。初期費用はかかりますが、最新モデルの多くには省エネモードが搭載されていますので、長期的に見て電気代の節約につながる可能性があります。
<電気の契約先を見直して根本的に節約する>
電気の契約先を見直すのも、有効な選択肢の一つです。2016年4月に電力の小売が自由化されたことにより、消費者は電力会社や料金プランを自由に選べるようになりました。電力事業に新たに参入してきた「新電力」と呼ばれる企業も増えており、独自の料金プランが続々と登場しています。
重要なのは、ライフスタイルに合ったプランを選ぶということです。「日中の電気使用量が多い」「夜間に電気を多く使う」など、自分がどのように電気を使用しているのかを把握した上で、適切なプランを選びましょう。電力会社を切り替える以外にも、契約アンペア数を変更したり電気とガスをセットにしたりするといった方法もあります。
【大多喜ガスご契約の方へ】電気もまとめてさらにお得に
大多喜ガスをご契約の方は、電気もまとめるとさらにお得に利用できます。大多喜ガスでガスと電気をまとめるメリットは、以下の3つです。
●ガスと電気の「セット割」で光熱費を削減
●Webで完結する簡単な切り替え手続き
●契約期間の縛りや解約金なしで安心
詳しく解説しますので、この機会にぜひ検討してみてください。
<ガスと電気の「セット割」で光熱費を削減>
大多喜ガスの都市ガス契約者が電気もセットにすると「セット割」が適用され、光熱費を削減できます。ガスと電気が1枚の検針票にまとめられて支払いを一本化でき、家計管理がグッと楽になるでしょう。
電気の使用量が少ない2人暮らし向けプランや電気を多めに使う4人暮らし向けプランなど、さまざまなプランが用意されています。たとえば、2人暮らしで月間250kWh程度の電気を使用するケースでは、大多喜ガスでガスと電気をセットにすると年間約2,400円の節約が可能です。
同様に、4人家族で月間550kWh程度の電気を使用する場合、大多喜ガスでガスと電気をセットにすることで、年間約10,500円節約できます。家族の人数や電気使用量を目安にしたプランを用意していますので、ぜひ相談してみてください。
<Webで完結する簡単な切り替え手続き>
大多喜ガスの電気への切り替え手続きは、Webで完結します。検針票を持っていない方は、Webフォームから必要事項を入力しましょう。「お客さま番号」「契約名義」「契約アンペア」の3つがあれば、簡単に申し込めます。検針票を持っている方は、検針票の画像を撮影し、Webにアップロードして情報を送信すれば手続き完了です。
なお、大多喜ガスの電気に切り替えた後も東京電力パワーグリッドの送電網をそのまま利用して配電しますので、電気の品質や信頼性は従来と変わりません。また、供給の安定性や停電時の復旧対応もこれまでと同様であるほか、ブレーカーが落ちやすくなるといった心配もなく、安心して切り替えられます。
<契約期間の縛りや解約金なしで安心>
大多喜ガスの電気には、契約期間の縛りがありません。また、解約時に違約金や手数料も発生しませんので、気軽に申し込めます。ただし、現在契約中の電力会社との解約については、その電力会社の規定により手数料などがかかる場合があるため、注意してください。
大多喜ガスの電気のWeb申込は、大多喜ガスのガス(都市ガスもしくはLPガス等)を現在利用中かつガス料金の支払いをクレジットカードまたは口座振替に設定している方が対象です。これらの支払方法を利用していない方で大多喜ガスの電気への切り替えを希望する方は、電話で問い合わせましょう。引っ越しに伴って電気の使用開始を申し込む場合も、電話での手続きが必要です。
なお、契約アンペア数については、現在契約中のものでの申し込みとなります。契約アンペア数を変更したい方は、切り替え後に電気の需給が開始されてから改めて連絡が必要です。
まとめ
1ヵ月の電気料金は、「基本料金(または最低料金)」+「電力量料金」+「燃料費調整額」+「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の4つの要素で構成されています。また、家電の電気代は、「消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価(円/kWh)」で算出可能です。これらの仕組みや公式を理解しておくと、ある程度は自分で電気代を計算できるでしょう。
少しでも電気代を節約したいなら、家電の使用方法や契約先の電力会社を見直すなどのアプローチが取れます。大多喜ガスのガス(都市ガスもしくはLPガス等)を現在利用中かつガス料金の支払いをクレジットカードまたは口座振替に設定している方は、大多喜ガスの電気を検討してみましょう。電気の品質や信頼性は変わらず、供給の安定性や停電時の復旧対応も従来のままのため、安心です。契約期間の縛りや解約金もかからないため、気軽に申し込んでみてください。